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ダンス風呂屋はなぜ沸いたのか

Silent itはお風呂屋さんではありません。

そもそもダンス風呂屋とは・・

こんにちは。Silent itプロデューサーのあめみや(@amemi_c5)です。

ダンス風呂屋とはサイレントフェス™を銭湯でやる、という企画で今年の1月と6月に2度開催をしました。男湯と女湯の2風呂アをつくりDJ中は行き来自由、DJプレイが終わったらロビーで交流メインのワークショップをして、その後はそれぞれの性別に応じたフロアでご入浴、といったイベントです。

この企画が多くのメディア各社様に取り上げていただきサイレントフェス史上最大級の盛り上がりを見せ、たまに「あ、お風呂屋さんの人ですね!」と言われるくらいには沸きました。(Silent itはお風呂屋さんではありません)

下記はレポートしていただいた一部のメディア。

フジテレビ「みんなのニュース」

フジテレビ「みんなのニュース」

NHK「おはよう日本」(写真撮り忘れ・・)

AFPBB NEWS

朝日新聞

bounsy

Facebookページも賑わいました(最終的には4000人以上・・)

1回目は1社除いて民放TV局全社から取材のご依頼をいただき、告知時も100種類以上のwebメディアに掲載いただきました。参加のご応募も本当にたくさんいただいたのですが、なんせ普通の公衆浴場なので40名ほどしか入れません。倍率100倍ほどのプレミアチケットとなってしまいました。

ダンス風呂屋が沸いたわけ

今回のイベントは広告費0で出演者も豪華というわけではなく、基本的には自分1人で進めていった企画なのですが、なぜこれほどまでに沸いたのでしょうか?

①銭湯と音楽の”場”の必然性

銭湯で音楽イベントが開催された事例は他にもいくつかありました。

ただ一定以上の音量でトリップ感を楽しむダンスミュージックのような類は

通常街中にある銭湯という場所では騒音問題から実施できないものでした。

今回サイレントシステムを使い、そういった壁を乗り越えた先にある”必然性”に辿り着きました。
実は銭湯とダンスミュージックは相性がいいのです。

まずハード面から言っても

・フロアが複数ある(男湯/女湯)

・ロッカーがある(脱衣所)

・ドリンクブースがある(番台)

などクラブと一致する点があり

それに加え

・靴を預けられる(爽快で、ダンス中踏まれても危なくない)

・踊って汗をかいたらそのままお風呂に入れる

・1Fで気軽に入れる(ダンスミュージックは好きだけどクラブは苦手という人も来やすい)

といった爽快さと健全さを備え、踊ってなんぼのダンスミュージック体験を

更に快適に敷居を低くする役割として「銭湯」という必然性が見えてきます。

そして必然性のある関係が見えたら、それがイノベーティブなコンテンツの入り口です。

②シェアしたくなる言葉選び

必然性(課題と解決法の一致)の演出としてweb上でシェアしたくなる言葉選びが重要です。

今回”風呂”をキーワードに「ダンス風呂屋」「2風呂ア制」「風呂ジェクションマッピング」「風呂とフロアを沸かす」などの言葉を使い「ダンス+風呂屋」の必然性を演出しました。

そうするとつい座布団をもらいにいってしまうのがTwitter民というものです。

また、参加者がイベントの情報を知るために閲覧するメディア各社にも「シェアしてほしい言葉」をアピールして発信する必要があります。「そもそもサイレントフェスってなに?」という基礎情報はもちろん、メディア掲載後の広まり方を想像してプレスリリースをします。

また基本的なことですがinsta拡散用に日時や場所などイベント情報が集約されたバナー画像をつくってそれも共にリリースします。

③おみやげは何か

これは直接のバズ要素ではないのですが、イベントをデザインする上で一番最初に考えるべき重要な要素です。お客さんにどんなおみやげ(感情や発見)を持って帰って欲しいかをまず考えます。

今回のおみやげは「ゆるく人と繋がるあたたかさ」でした。

これは実際に銭湯に行って一通りの銭湯体験をしながら感じたものでした。

ロビーでしばらく観察をしているとお風呂に入る前と入った後では

お客さんの顔つきが違うことに気づきました。あきらかにゆるまってる。

そしてその後全く面識のない方に、まるで長年連れ添った恋人のように自然に

話かけられ、たわいのない会話をするという経験をしました。

そこで気づいたのは「温まると体がゆるむ、体がゆるむと思考もゆるくなる(主に大脳新皮質的な、社会規範や理性を司る領域がゆるまる→知らない人に話しかけるのは恥ずかしいというフィルターが薄くなる)→余計な思考も洗い流し感性的な部分がより働いているので人と繋がる嬉しさもより高い感度で受け取れる→新たに人と繋がる場としては最適」ということでした。

そこから人と繋がるあたたかさをおみやげにしてデザインしました。

具体的には

①【起】

サイレントフェスの高揚感と不思議な一体感で非現実的な驚きとゆるい繋がり感を生み、心と身体を温める。

②【承】

お湯を入れるための空き時間をロビーでのダイアログタイムとして「まだ話したことのない人と会話をする」きっかけをつくり、その後サイレントフェスや日の出湯についての紹介(インプット)をして会話の種をつくります。

③【転】

裸になりお風呂に入って浴槽のなかで先ほどの話の続きをしたりします。

④【結】

お風呂からあがった人からロビーに集まり自然と会話が始まり、そして新たなコミュニティが生まれていきます。

といった流れで構成していた、というのがダンス風呂屋の背景です。
実際にここから新たな繋がりが多く生まれていきました。

場が温まれば銭湯もライブも人は繋がりやすくなります。

そしてコミュニティはイベントに強度を生み、続けていくことで文化が生まれ

ハレの文化はやがて日常にも影響を及ぼし、少しずつ何かが変わっていきます。

おわりに

偉そうに色々と書いてしまいましたが、自分が着想を得たきっかけになった体験は

会場の日の出湯という場所が培ってきたカルチャーであって、その後も「銭湯でDJをやりたい」「浴室にプロジェクションマッピングしていいですか」など普通に考えたら無茶なお願いに、柔軟に応えてくれたお陰で成立した企画です。そしてそもそも最初に日の出湯と出会って、ここでの体験をここの文化を広げていきたいなという想いがなければ、全てのアイディアはでなかったんじゃないかと思います。

アイディアは自分が沸かないと湧いてきません。

そして出演者やスタッフの温度が高くないとフロアは沸きません。

会場はもちろん、出演者、当日スタッフ、全員に心より感謝をしつつ

また暖かいお風呂が恋しくなる季節に、ダンス風呂屋は帰ってきます♨︎

フェスづくりのワークショップなんかもやってます◎(出張開催可)

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Silent it #サイレントフェス